新製品のリリース、既存製品のリニューアル発売、新市場への拡大など、目指すものが何であっても、GTM 戦略 (Go-to-market 戦略とも呼ばれます) では必ずさまざまな要素が同時進行します。そのため計画を順調に進めるには、チームの認識を合わせることが何よりも重要です。GTM 戦略テンプレートを使えば、チームの足並みを揃えるだけでなく、さらに多くのメリットを得られます。
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更新: この記事は、GTM 戦略とは何かに関するさらに詳しい記述を含めて 2022年 10月に改訂されました。
GTM 戦略 (市場進出戦略、市場投入戦略) を策定するのは簡単なことではありません。プロジェクトの立ち上げをセットアップし、部門横断チームを調整し、ステークホルダーをメンバーに組み入れ、計画を成功させるための枠組みを整えるのは膨大な作業を要します。しかも、その時点でプロジェクトはまだ始まっていないのです。
市場進出の計画プロセスを統一できれば、あなたもチームも、市場進出戦略の「戦略」を実際に遂行することに集中できるでしょう。GTM 戦略テンプレートを使えばこれが簡単に実現します。
GTM (市場進出) 戦略 (市場進出計画や市場投入戦略、Go-to-market 戦略とも呼ばれます) は、企業が新製品をリリースしたり、新市場に進出したりする際に、成功への道筋をまとめたステップごとのアクションプランです。こうした計画が必要な状況としては、ほかに既存製品の再リリース、新市場への製品の試験的導入、新しい顧客ターゲットの設定などが考えられます。
優れた GTM 戦略は、適切なタイミングで、適切なオーディエンスに向けて、適切なメッセージとともに製品のリリースを行い、新市場に進出できるようにします。GTM 戦略を適切に実施すれば、ビジネスが成功する可能性をぐっと高めることができるのです。こうした戦略は、リサーチから計画、開発、リリースまで、新製品の投入や市場拡大に至る全ステップに当たる複数のフェーズに細分化されます。市場進出のロードマップは多岐にわたりますが、通常はターゲットオーディエンスの情報、プロモーション計画、市場進出セールスプロセスが含まれます。
聞くだけでも複雑そうですね。確かに一筋縄ではいかないこともあります。しかし GTM 戦略テンプレートを活用すれば、克服できないことはありません。
GTM 戦略とマーケティングプランは似ていますが、ビジネスにおける目的がまったく異なります。市場進出戦略は、新製品のリリースなど、時期が決まっている具体的なプロジェクトに関するステップごとのロードマップです。
一方、マーケティングプランは、企業のマーケティング目標すべてをどのように達成するかに関わる詳細な計画です。マーケティングプランは、多種多様なマーケティング目標に適用できる長期的で幅広い戦略だと考えてください。
チームを横断する業務の調整や、ステータス更新に追われているうちに、業務量に圧倒され、タスクを 1 つ 2 つ見落とすことは少なくありません。そこで活用するべきなのが GTM 戦略テンプレートです。
GTM 戦略テンプレートは、戦略を作成、整理し、リアルタイムで追跡する方法をパターン化したものです。プロジェクト管理ツールで市場進出戦略テンプレートを作成すれば、計画の全体像を手軽にチェックし、リリースごとにテンプレートをカスタマイズして、必要に応じて期日を調整できます。
何よりも便利なのは、GTM 戦略テンプレートは再利用可能なので、ささっと複製して他のリリースに合わせてカスタマイズできる点です。計画に時間を掛けるのはもはや時代遅れ。仕事そのものに時間をかけましょう。
繰り返しになりますが、製品のリリースにおいては、さまざまな要素が同時進行します。しかも、競合リサーチの実施、主要メッセージの作成、リリース計画の詳細な設定といった本題に入る前に、プロジェクトをキックオフさせなければなりません。
GTM 戦略テンプレートによって、キックオフとプランニングのタスクが統一化されれば、こうした準備作業がシンプルになり、立ち上げのたびに一から始める必要がなくなります。しかも、GTM 戦略テンプレートには、次のようなメリットもあります。
戦略を各フェーズに簡単に分割
製品リリースの目標について、部門横断チームの足並みを揃えられる
チームがタスクを完了するのに合わせ、プロジェクトを視覚的に追跡できる
今後始まるプロジェクトをひと目ですばやく把握
インタラクティブなタイムラインで進捗を追跡
優先順位の変化に応じて期日を変更できる
GTM 計画のすべてのフェーズを確実に軌道に乗せる
タイムラインやかんばんボード、リストなど、複数のビューで今後の To-Do を可視化
まず、作成するのは今後の製品リリースで繰り返し使用する GTM 戦略テンプレートであることを念頭におきましょう。テンプレートはキックオフやプランニングのプロセスを含み、目標が異なるリリースにも使えるような一般的なものでなければなりません。ここでは、作成に取り掛かるための簡単な手順をいくつかご紹介します。
過去の製品リリースを振り返り、共通のテーマやタスクを見つけます。たとえば競合分析、コミュニケーション計画、リード (見込み客) ジェネレーション戦略などがこれに当たります。
こうした共通するフェーズやタスクをもとにテンプレートを作成します。
具体的な個別の製品リリースのタスクや期日に合わせ、テンプレートを調整し、アップデートします。
GTM 戦略の基本的なテンプレートの枠組みができたら、製品リリースごとのニーズに沿って調整を加えます。次のようなカスタムのセクションやタグを使って仕事を整理しましょう。
タスクのステータスと担当者
関連のある期日
依存関係
タイムラインビュー: タイムラインビューは、ガントチャート式のプロジェクトビューで、すべてのタスクを横方向の棒グラフで表示します。各タスクの開始日と終了日はもちろん、タスク間の依存関係も確認できます。タイムラインビューを使うと、計画の各部がどのように関連しているかを簡単に把握できます。さらに、すべての作業を一度に見渡せるため、依存関係の競合を事前に見つけて対処でき、すべての目標を予定通りに達成できます。
マイルストーン: マイルストーンは、プロジェクトの重要なチェックポイントを表すものです。プロジェクトにマイルストーンを設定することで、目標への進行のペースを、チームメンバーやプロジェクト関係者と共有できます。さらにマイルストーンは、プロジェクトの大目標に向かう過程で、小さな成果を一つ一つ祝う機会にもなります。
依存関係: タスクの依存関係を設定し、あるタスクが他のタスクを待機していることを示します。自分の作業が他の誰かの仕事をブロックしてしまっていることを知り、それにより優先順位を調整することができます。コラボレーションに基づいたワークフローを抱えたチームは、他のチームのどのタスクを待っているのかを簡単に確認でき、自分たちの作業に取り掛かるべき時がわかるのです。前のタスクが完了すると、依存しているタスクを開始できるという通知を担当者が受けます。あるいは、自分の作業が依存しているタスクのスケジュールが変更されたケースでは、Asana から通知が送られ、自分の期日も調整すべきかどうかを判断できます。
マルチホーミング (タスクを複数のプロジェクトに追加する): 仕事には部門間のつながりが不可欠です。チームはさまざまな部門と効果的に協力し合う必要がありますが、各部門が独自のファイリングシステムを使っていると、仕事が滞り、サイロ化します。Asana なら、複数のプロジェクトのタスクの追跡、管理が簡単になり、仕事の重複を減らし、チーム間の可視性が向上します。しかもタスクを背景情報と合わせて確認し、誰が何に取り組んでいるのか把握でき、チームとタスクのつながりを維持するにも役立ちます。
Dropbox: Asana タスクウィンドウに組み込まれた Dropbox ファイル選択機能を使って、Asana のタスクに直接ファイルを添付できます。
Google Workspace: Asana タスクウィンドウに組み込まれた Google Workspace のファイル選択機能を使って、Asana でファイルをタスクに直接添付しましょう。マイドライブ内のファイルを、数クリックで簡単にタスクに添付できます。
Slack: Slack 上にあるアイデアや仕事のリクエスト、アクションアイテムを追跡可能な Asana のタスクやコメントに変換しましょう。ちょっとした質問やアクションアイテムが、期限と担当者つきのタスクに変わります。仕事を簡単に取り込めるので、やるべきことが Slack の中に埋もれ、流れることはありません。
Figma: Figma ではユーザーフロー、ワイヤーフレーム、UI モックアップ、プロトタイプなどを作成できますが、Figma for Asana を使えば、こうしたデザインを Asana に埋め込み、関連のプロジェクト文書の文脈と合わせて最新のデザインワークを参照できます。さらに、スクリーンショットとは異なり、ライブの埋め込みオブジェクトであるため、デザインファイルで行われた変更がリアルタイムで反映され、該当のファイルを探して画像を更新する余分な手間を省けます。
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