今すぐ習得すべきチーム管理スキル 10 選

Julia Martins 寄稿者の顔写真Julia Martins
2024年1月14日
facebookx-twitterlinkedin
テンプレートを表示

概要

効果的なチーム管理とは、チームの成長に必要なこと、またチームを支える方法を知るということです。初めてマネージャーを務める方からスキルに磨きをかけたい方まで、チーム管理を学べば、より効果的で、チームをしっかりとサポートできる、優れたリーダーへと成長できます。その方法をご紹介します。

優れたマネージャーと頼りがいのないマネージャーの違いとは何なのでしょうか。マネージャーの仕事の内容でも、チームが使用するワークフローでもありません。優れたマネージャーは自分のチームにフォーカスします。チームメンバーが最高の仕事をできるように支えていくことを優先するマネージャーは、業界を問わず、効果的にチームを引っ張って行けます。

効果的なチーム管理を行うと、優れたチームリーダーへと成長できます。あらゆるソフトスキルと同じで、チーム管理のスキルアップにも練習が欠かせません。この記事では、チーム管理のメリットをご紹介し、今すぐ習得すべき 10 種類のチーム管理スキルについて詳しく解説していきます。

チーム管理とは?

チーム管理とは、共通の目標を目指してタスクを実行するために、チームメンバーを管理し、コーディネートするマネージャーの能力です。効果的なチーム管理スキルを持つリーダーは、チームを支えるだけでなく、チームのモチベーションとエンゲージメントを高める方法を知っています。チーム管理が効果的に実行されると、ワークプレイスでのチームワークが生まれ、生産性が高まり、バーンアウトが軽減されます。

チーム管理は、リーダーシップ問題解決心の知能、共感、アクティブリスニング、コミュニケーションスキル、チームワークなど、多彩なソフトスキルで構成されたソフトスキルです。チームマネージャーとして成長するには、チームをしっかりとサポートできるリーダーへと成長するために、自分自身のソフトスキル向上に投資することが大切です。 

チーム管理とプロジェクト管理の違い

プロジェクト管理とは、プロジェクトを整理、管理、実行するプロセスのことです。優れたプロジェクトマネージャーは、作業に関するすべての詳細を 1 か所にまとめることで、プロジェクトチームが誰が何をいつまでに行うのかを明確に把握できるようにします。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトのイニシアチブの担当者ですが、必ずしもピープルマネジメントが得意なチームリーダーであるとは限りません。 

一方のチーム管理では、チームのサポートとコーディネートに重点が置かれます。組織の構造によっては、チームが取り組むプロジェクトを管理することを求められる場合もあります。プロジェクトをリードしたり、管理したりすることがある場合でも、チームマネージャーとして集中すべきことは、チームメンバーをサポートするということに変わりはありません。 

記事: プロジェクトマネージャーになるために知っておくべきすべてのこと

チーム管理とチーム作りの違い

チーム作りとは、チームメンバーの間でコラボレーション、仲間意識、信頼を発展させる方法のことです。効果的なチーム作りゲームを行えば、チームメンバーがお互いを知り合い、チームワークのスキルを長期間に渡って向上させるよい機会となります。 

優れたチームマネージャーは、チーム内でチームワークを促進することを目的としたチーム作りのアクティビティを取り入れます。組織の構造によっては、部門全体でチーム作りに取り組む大きな機会があったり、チームメンバーが別のチームのメンバーとの距離を縮めるよう勧められる場合もあります。

記事: メンバーたちの緊張をほぐしチーム作りに役立つ 110 以上のアイスブレイク質問

チーム管理とタスク管理の違い

タスク管理とは、作業を最初から最後まで追跡する方法のことです。効果的なタスク管理ソフトウェアを活用すれば、優先度を整理し、To-Do を追跡できるため、締め切りを守れます。

チームマネージャーは、個々の優先事項を明確にし、作業を整理するタスク管理ツールを提供することにより、チームを強化できます。しかし、タスク管理は必ずしもチームマネージャーの仕事というわけではありません。組織の構造によっては、プロジェクトマネージャーがチームリーダーに代わってタスク管理を担当する場合もあります。 

Asana でタスクの管理と優先度設定をする

チーム管理が重要な理由とは? 

チーム管理を上手に行えば、チーム全体を引き上げ、それ以外の方法では不可能なものでも実現可能にできます。 

優れたチーム管理スキルがあれば、以下のことを行えます。 

効果的なチームマネージャーに必要な 10 個のスキル

初めてマネージャーになる方からチーム管理のスキルに磨きをかけたい方まで、より効果的なチームマネージャーになるための戦略を以下に 10 個ご紹介しますので、ぜひお試しください。 

1. 透明性を重視する

チームをサポートする最適な方法の 1 つとして、仕事を成功させるのに必要なコンテキストと情報をチームに与えるということが挙げられます。チームへの情報提供をリアルタイムに行うことで、誰が何をいつまでに行うのかをチームメンバー全員が把握できます。 

これは、チームのすべての情報について信頼できる情報源を作成、維持することによって行います。当然、私たちは、Asana がそれに適したツールだと考えています。Asana は、チームが作業内容、それが大切な理由、またそれを完了させる方法を把握できるように仕事を整理するワークマネジメントツールです。Asana では、チーム全体が作業の進捗を追跡できるたけでなく、優先事項の追跡と共有も行えるため、メンバー全員が最もインパクトの高い仕事を効率的にかつ効果的に進めることができます。 

quotation mark
インクルーシブでデジタルにアクセス可能なコミュニティを構築するには、完全な透明性が必要です。各メンバーが異なるタイムゾーンでそれぞれの生活を送る中で、実行すべきタスクと各プロジェクトの進捗を簡単に確認できるツールが必要でした。Asana はまさにそれを実現してくれました。”
Kilian Dreher 氏、HumanAid、共同創業者

2. 適切なコミュニケーションのプラクティスを規定する

一般的なナレッジワーカーは、情報を検索したり、同意を得るために連絡をしたり、プロジェクトのステータス更新を作成したりといった「仕事のための仕事」に勤務時間の 60% を費やしています。仕事のための仕事は、チームがインパクトを生み出すために行う専門性を要する意味のある仕事に費やす時間を奪ってしまいます。 

仕事のための仕事を減らすには、チームに対して情報の保管場所とアクセスする方法を明確にします。プロジェクトのすべての情報について、信頼できる唯一の情報源を作成することからはじめるとよいでしょう。しかし、各コミュニケーションツールの用途を明確にすることも欠かせません。コミュニケーション計画を活用すれば、チームメンバーがいつどのツールを使用するべきかを明確にできます。たとえば、リアルタイムのコミュニケーションには Slack を、仕事に関する非同期的なコミュニケーションには Asana を使用すると決定してもよいでしょう。

quotation mark
以前の大きなチームよりも小型のチームでより多くの仕事をこなせるようになりました。タスク管理を行うだけでなく、価値の高いフィードバックに以前よりも多くの時間を費やすことができています。さらに、自分たちの生活がもっと好きになりました。Asana のおかげで皆が幸せです。”
Gael Breton 氏、Authority Hacker、マーケティング戦略部門長
記事: Asana を使ってグローバルチームを強化する Authority Hacker

3. フィードバックを授受する

フィードバックを効果的にやりとりする能力は、チーム管理における重大なスキルです。マネージャーとして、チームの成長と目標達成を支えるために、建設的批判を共有することに抵抗を感じないことが大切です。同時に、フィードバックを求め、それを受け止めることは、チームマネージャーとして成長する素晴らしい方法です。

可能であれば、ミスコミュニケーションが発生する可能性を減らすために、対面 (またはビデオ通話を使った) フィードバックセッションを行うことをおすすめします。リモートチームを管理する場合でも、非常に効果的な対立解決のプラクティスがありますので、それを使えばチームメンバーをサポートできます。 

4. コラボレーションの改善に取り組む

コラボレーションとは、チームを円滑に動かす潤滑油です。しかし、チームは必ずしも最初から共同的であるとは限りません。重大な管理スキルに、チームコラボレーションを機能させるというものがあります。 

共同チームを作る最適な方法は、コラボレーションを大切にすることです。フィードバックのギブアンドテイクを促し、チームワークを取り入れ、共同制作のきっかけを作ることにより、チームメンバーに期待する行動をモデル化します。コラボレーションは、必ずしも完璧なチームシナジーを意味するとは限りません。実際、意見の衝突は、チームメンバーたちが自分の意見を共有して協力しようとしているがために起こることです。 

quotation mark
組織が成長するにつれて、コミュニケーションは遅くなります。Hope for Haiti は、その手際の悪さに苦労しました。よくオイルがなじんだ機械のように活動できなければ、本来支援できる数の人々を支援できません。そこを改善するのは私たちの責任であると考えています。”
Skyler Badenoch 氏、Hope for Haiti、CEO
記事: Asana を使ってハイチの人々の生活を改善する Hope for Haiti

5. 模範を示してリードする

チームマネージャーの言動は、チームメンバー全員に大きな影響を与えます。信頼を築くには、模範を示してチームを引っ張り、チームに期待する行動をモデル化することをおすすめします。それには、チームの作業に参加したり、必要に応じて詳細を提供したり、チームからのフィードバックに応じて柔軟性を持つことなどが含まれます。 

模範を示してチームを引っ張るには、あなた自身がチームを信頼していることを示します。つまり、チームにとって理想的な模範となることです。模範を示してチームを引っ張る方法はたくさんありますが、初めての方は以下をお試しください。 

  • チームメンバーにチームの意思決定プロセスに参加する機会を与える。

  • チームメンバーにどのようなスキルセットを習得したいのかを確認し、それにぴったりのタスクを割り当てる

  • タイムマネジメント (オンラインで仕事をするときとしないときのメリハリをつける) についてチームメンバーに期待することを明確にし、自分自身も実践する。 

  • チームに期待するコミュニケーションとコラボレーションのプラクティスをモデル化する。 

6. バランスを取り、バーンアウトを防ぐ

バーンアウトとは、働き過ぎた結果として起こる、感情的、肉体的、精神的な疲労感のことです。2020年には、ナレッジワーカーの 71% が少なくとも一度は燃え尽きた気分になったと報告しています。しかし、チームリーダーのあなたには、チームを支え、バーンアウトを防ぐ力があります。 

作業の種類を問わず、チームメンバーが過度な仕事量を長期間に渡って行えば、バーンアウトは起こります。この発生を防ぎ、仕事のバランスを取るには、ワークロード管理を積極的に行います。メンバー全員が抱える仕事量をきちんと把握するために、T シャツ見積りなどのキャパシティ計画ツールを使用します。そして、リソース管理計画を立てることにより、各チームメンバーが時間を費やす作業を明確にし、仕事を抱え過ぎるメンバーが 1 人もいないことを保証します。過労を防ぐために必要であれば、タスクの割り当てを変更します。 

quotation mark
メンバーたちが燃え尽きてしまっては困ります。お互いに配慮し合い、職場で過ごす時間を楽しんで欲しいと考えています。Asana はそれを実現してくれています。”
Brett Gurewitz 氏、Epitaph Records、CEO
記事: Asana を使って効率を 5 倍アップさせた Epitaph Records

7. チーム管理のスタイルを築く

管理方法は 1 つだけではありません。チームマネージャーとして成長すれば、好みや活用するプラクティスが変わっていくでしょう。すでに理想のチーム管理スタイルがだいたい決まっているとしても、それをフル活用するには管理スタイルに名前を付け、しっかりと認識することが重要です。  

記事: リーダーシップとマネジメントの違いとは?

8. グループ規範を確立する

グループ規範とは、チームメンバー同士の関わり方を導く明示的なルールです (黙示的な場合も少なくありません)。グループ規範は、定義されていなくても、書き出されていなくても、すべてのチームにあるものです。 

チームマネージャーとして、グループ規範が自然にできあがるという状況は避けなくてはいけません。チームメンバーが率直な意見を述べたり、休暇をとったりすることに抵抗を感じるといった、ネガティブなチームダイナミクスが生まれる場合があります。代わりに、明確な目的をもってグループ規範を作成し、組織文化をモデル化します。ハイパフォーマンスチームのためのグループ規範作成のコツと題した記事を手引きとしてお読みください。

quotation mark
長い間、私たちのクリエイティブチームでは、とにかく来た仕事を片付けるというのが普通でした。しかし明確なプロセスがなければ、持てる力を最大限発揮するなんて無理な話でしょう。”
Joe Tornatzky 氏、Gear Patrol、アートディレクター
記事: Asana を使って雑誌広告による収益を増大させる Gear Patrol

9. 内発的な動機づけを育む

チームマネージャーとして、チームに動機を与える方法は極めて重要です。動機づけには、内発的動機づけと外発的動機づけの 2 種類があります。外発的動機づけは、外発の賞罰に焦点が置かれたものであるのに対し、内発的動機づけは、報酬の有無を問わず、心の中の満足感に焦点が置かれます。 

自己管理のスキルを習得することで、外発的動機づけの代わりに内発的動機づけを使うべきタイミングを学べます。可能であれば、内発的動機づけを使うようにしましょう。この種の動機づけは、なかなか外部から高められないものですが、問題解決、創造性、好奇心などにより高まります。

10. 仕事とチームの目標を結びつける

チームは、自分たちの仕事が重要である理由を理解したときに最高の仕事をします。しかし、私たちの仕事がサイロ化し、大きな目標から切り離されていることは少なくありません。 

チームマネージャーのスキルとして、チームの日々の作業を全体像に結び付けるというのは、不可欠でありながらも見過ごされることが多いのスキルの 1 つです。チームメンバーは、自分の仕事がチームや会社の大きな目標にどう影響するのかを理解すると、一番重要な作業を効果的に最優先し、インパクトの大きな仕事を完了させることができます。目標追跡ツールを使って日々の仕事を会社の目標に結び付けることから始めてみましょう。

quotation mark
仕事がバラバラで相互の依存関係も不明確だと、すべてが最優先事項のように感じられてしまいます。そんな感覚がストレスや不安の原因になってしまうのです。”
Joe Moran 氏、The Michael J. Fox Foundation、コンテンツオペレーションディレクター
Asana を使って治療法の発見に近づくマイケル・J・フォックスパーキンソン病研究財団

適切なツールを使ってチーム管理のスキルを高めましょう

チーム管理スキルを習得するには、時間と努力が必要です。しかし、その努力は、チームメンバーをサポートし、動機づけること、メンバー全員が働きやすい仕事環境を作り上げることに役立ちます。

効果的なチーム管理プラクティスを今すぐにでも導入したいという方は、プロジェクト管理ソフトウェアをお試しください。信頼できる唯一の情報源に仕事の情報をまとめておけば、可視性、透明性、およびコラボレーションの質が一瞬にして高まります。また、視覚的なプロジェクト管理ツールでは、ガントチャートかんばんボードなど、チームが情報を表示できる手段を数多く利用できます。 

さあ準備はいいですか?今すぐ Asana を無料でお試しください。

始める

関連リソース

記事

フィードラーのコンティンジェンシー理論をわかりやすく解説