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SNS マーケティングとは?重要性、メリット、手法、進め方などの基礎知識を解説

古田 弓恵の顔写真古田 弓恵
2024年9月14日
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概要

この記事では、昨今注目が集まる SNS マーケティングとは何か、その重要性やメリット、デメリット、効率的な実施方法など、基礎知識をまとめます。年々利用者が増える SNS を活用したマーケティング戦略を理解しましょう。

SNS マーケティングとは何?

SNS マーケティング (ソーシャルメディア・マーケティング) とは、Tiktok や Instagram、X (旧 Twitter) などの SNS プラットフォームを通して顧客にアプローチし、ブランドや商品、サービスの認知度を上げたり、購買意欲を促したり、ファンを獲得していく、Web マーケティング施策のひとつです。

昨今、SNS はますます普及しており、企業と消費者を結ぶ重要なチャネルとなりました。その SNS を利用する、つまり、自社製品のイメージアップや認知拡大のために SNS を戦略に組み込む企業が増えています。

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SNS マーケティングの重要性

では、なぜ SNS マーケティングはここまで注目され、その重要性が高まってきているのでしょうか?SNS マーケティングがなぜ重要なのか、ポイント 2 つを見てみましょう。

高い利用率

ICT総研による『2022年度 SNS 利用動向に関する調査結果』では、日本国内における SNS の利用者はおよそ 8270 万人とされ、スマートフォンの普及に伴い年々増加しています。総務省が発表した『令和 3 年通信利用動向調査』でもわかるとおり、利用者は決して若者に限られるわけではなく、全世代で SNS の利用は確実に増えています。

そう言った意味では、さまざまなターゲット層にアプローチできる SNS マーケティングは企業にとって注目すべき施策と言えるでしょう。

SNS 検索の増加

これまで情報収集のための検索は Google などの検索エンジンを通して行われることが一般的でした。しかし昨今は、ユーザーにとってより身近な SNS 上で行われること (SNS 検索) が増えており、若者世代にとっては一般的な検索方法だと言えるでしょう。ハッシュタグ機能を使って検索することで、より具体的でリアルな情報を見つけることができるためです。前述した ICT 総研の『2022年度 SNS 利用動向に関する調査結果』では、SNS を利用する理由の第 1 位が「仕事や趣味などの情報収集目的」(44.0%) でした。

企業にとって、消費者が検索したときに自社製品の情報がヒットする環境を作っておくことは不可欠であり、そう言った意味でも SNS マーケティングは重要になっているのです。

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SNS マーケティングのメリット

では、SNS マーケティングには具体的にどのような利点があるのでしょうか?

  • 迅速かつリアルタイムに情報を拡散できる

  • 製品、サービスの認知度が拡大する

  • ブランディング効果がある

  • 顧客ロイヤリティが向上する

このように、SNS マーケティングをうまく運用すれば、結果的にユーザーの購買につながるきっかけを作ることができます。

また、SNS 上では消費者の反応を直接見ることができたり、従来のように広告や宣伝に予算を費やす必要がなくなるため、コスト削減につながるといったメリットもあります。

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SNS マーケティングのデメリット

では逆に、SNS マーケティングのデメリットはどのような点でしょうか?SNS マーケティングを行うときに注意すべき点として、以下を考慮しましょう。

【炎上するリスクがある】

不特定多数に素早く情報が拡散されるということは、批判や悪評を受ける可能性も高まるということです。また、SNS 上の投稿は一度拡散されてしまうと、たとえ時間が経って消しても、なんらかの形でデータは残ってしまいます。投稿のチェック体制を整えるなど、情報発信には十分な注意が必要です。

【運用には負担がかかる】

SNS 自体は無料で始められるため気楽に行えそうですが、それを運用し SNS マーケティングを実施するとなると話は別です。SNS の運用は毎日の更新やユーザーとのコミュニケーション、分析など、長期的であるうえ、手間がかかる業務です。SNS 担当を決め、しっかりとした計画、運用、管理が必要となります。

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SNS マーケティングの手法

ひとくちに SNS マーケティングと言っても、その手法にはいくつか種類があります。どのようなタイプの SNS マーケティング手法があるのか、見ていきましょう。

  • 公式アカウントの運用: それぞれの SNS プラットフォームに公式アカウントを作成して、それを運用する手法です。ユーザーと直接コメントをやり取りしたり、定期的に情報を発信します。

  • SNS キャンペーン: SNS 上で行う、ユーザー参加型の施策です。自社の公式アカウントをフォローし、特定のハッシュタグをつけて投稿してもらうよう促します。フォロワー数の増加だけでなく、ブランドや商品認知に効果的で、これをきっかけに新規顧客の獲得も見込めます。

  • インフルエンサーマーケティング: SNS 上で活躍するインフルエンサーを起用し、その強い影響力を自社製品のマーケティングに活用する手法です。昨今多くの企業が実施する手法で、著名なインスタグラマーや YouTuber とコラボするブランドや商品も数多くあります。

  • SNS 広告: ターゲット層に自社ブランドの広告を見てもらうという手法です。各 SNS に独自の広告配信サービスがあり、不特定多数ではなく、ターゲット層を絞った配信も行うことができます。

  • ソーシャルリスニング: SNS を通してユーザーの声を収集する手法です。従来のアンケート調査よりもリアルな消費者の意見を集められるため、データとして収集し、将来的に新規商品の開発や既存商品の改善、リスク対策、トレンド予測など、さまざまなケースで活用できます。

SNS マーケティングで使われるプラットフォームは?

SNS マーケティングで使われる代表的なプラットフォーム (ソーシャルメディア、アプリ) には、以下のようなものがあります。カッコ内の数字は、ICT 総研の『2022年度 SNS 利用動向に関する調査結果』で発表された SNS サービス利用率です。

  • Line (79.5%): 日本国内で最も利用されている SNS です。公式アカウントを開設したら、直接消費者と「友だち」になり、メッセージを一斉配信したり、チャットをしたりできます。LINE 上のクーポン発行や詳細なターゲット設定も可能です。

  • YouTube (62.0%): 動画配信サービスの YouTube は、テキストや写真よりもメッセージ性が高い SNS です。Google 社のサービスなので、そのビッグデータを用いた広告配信は魅力的です。昨今では YouTube 広告はテレビ CM と同等の重要性を持ち、多くの企業がこのプラットフォームで SNS マーケティングを行っています。

  • X (旧 Twitter) (55.9%): 利用者数の多さに加え、気軽にポスト (ツイート) ができる X は、リポスト機能により情報が拡散されやすいプラットフォームです。しかしその一方で荒れやすいのも事実で、SNS マーケティングで使うときにはとりわけ注意が必要となります。タイムラインや検索結果、トレンド検索画面にプロモーション広告を出稿することができます。

  • Instagram (52.9%): 「インスタ映え」という言葉で知られるインスタグラムは、写真と動画を投稿するタイプの SNS です。広告を出すときは、ユーザーの年齢や性別、居住地、興味やインスタ上の行動データなど、細かくターゲットを絞ることができます。

  • Facebook (24.6%): 実名登録の Facebook は、ターゲティングに最も優れた SNS です。日本国内では Facebook のユーザーが減少傾向にあります。他の SNS と比べ利用者の年齢層が比較的高いので、ビジネスに強く、ターゲティング広告に優れており、効果的に対象にアプローチできます。

  • TikTok (19.7%): 利用者は主に中高生などの Z 世代です。流行に敏感な世代がターゲット層の場合は、このプラットフォームが有効でしょう。15 秒から 1 分ほどのショートムービーを配信でき、インフルエンサーマーケティングも効果的です。

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SNS マーケティングの進め方

では具体的に、SNS マーケティングの実施方法を 5 つのステップに分けて考えてみましょう。

1. 目的、目標を決定する

まずは SNS マーケティングを行う目的と目標を決めることからはじめます。何のために行うのか、何をもって “達成” とみなすのか、まずは明確にしましょう。そしてそれをチーム全体でシェアすることも重要です。SNS 運用に一貫性を持たせるためにも、このステップをまずしっかりと行います。

効果的な目標を設定し、それを日々の仕事につなげるヒントは「Asana のゴール機能ガイド」をご覧ください。

2. ターゲットの設定と SNS の選定

次は対象顧客を設定します。どのようなユーザーを対象に SNS マーケティングを実施するのかを明らかにし、需要を把握しましょう。ペルソナを設定することもおすすめです。

また、このステップで運用する SNS アプリの選択も行います。目的やターゲット層によって利用する SNS も変わってきます。最も適したプラットフォームを選定するようにしましょう。

3. 運用手法を決める 

目的に合わせ、SNS マーケティング手法を決定します。このとき、リソースやターゲット層に合わせ、最適な手法を選ぶことが大切です。話題作りが目的なら「SNS キャンペーン」、新規ユーザーの獲得なら「インフルエンサーマーケティング」など、1 で定めた目的と 2 で設定した対象ユーザーを軸に、手法を決めましょう。

4. KPI を設定する

ターゲットと SNS、手法が決まったら、KPI を設定します。1 で設定した目標に到達するための指標としての KPI は、具体的で測定可能なものにします。実際に消費者の購買プロセスやカスタマージャーニーを具体化すると、KPI の設定もしやすくなるでしょう。

5. 実行し、分析する

リテラシーの高いメンバーを担当者として割り当てるなど、SNS 運用のための体制づくりを行い、SNS マーケティングを実行に移します。途中経過や結果はしっかり分析し、KPI が達成されているかどうか、課題や問題が発生したか、もしそうならその原因は何かなど、データを見直しましょう。PDCA を回して、常に改善していくことを頭に入れておくことも大切です。

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【まとめ】SNS マーケティングはワークマネジメントツールで管理する

SNSマーケティングとは何か、その定義と重要性、メリット、デメリット、使用されるプラットフォーム、具体的な進め方を解説しました。

SNS の普及により、ますます注目が集まる SNS マーケティングは、ワークマネジメントツールと組み合わせて、効率的に計画、運用、管理しましょう。チームの壁を越えてコラボレーションが可能な Asana なら、メンバー全員の認識を揃え、効率的にプロジェクトを進めていくことができます。

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