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ビジネスシーンにおいてチームやグループが目標を達成するには、みなを統率するリーダーという存在が必要不可欠です。優れたリーダーになるためには、どのような素質や資質が必要なのでしょうか?この記事では、チームを成功へと導くリーダーになるための要素をご紹介します。意識的に習得を目指せるものばかりなので、実践してみましょう。
更新: この記事は、リーダーに必要とされる要素のひとつ「EQ」に関するさらに詳しい記述を含めて 2022年 4月に改訂されました。
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チームを率いることは一筋縄ではいきません。優れたリーダーは、どのようにチームの力を引き出しながら目標達成に導いているのでしょうか。たとえば、ハフィントン・ポストの創設者であるアリアナ・ハフィントンや、スターバックスの COO ロザリンド・ブルーワー。激務にもかかわらずチームの力を引き出す「良いリーダー」には、人の心を動かす何かがあります。
では、リーダーとして大切なこととは、何でしょうか。優れたリーダーは、自己認識力と高いコミュニケーション能力があり、チームメンバーと強い信頼関係を築くことができ、戦略的思考を育て、チームが最高のパフォーマンスを発揮できるよう導きます。カリスマ性があると言われるリーダーには、このようなスキルがベースとしてあるのです。
リーダーのためのマネジメントソフトウェアを試すこの記事では、優れたリーダーに必要な資質を 15 項目にまとめました。リーダーシップスキルをアップしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。戦略的な問題解決やアクティブリスニングといったスキルを学ぶことで、変化を起こす優れたリーダーへの一歩をあなたも踏み出しましょう。
他者の力を引き出すことは、リーダーに必要な要素であるだけでなく、リーダーとして目指すべき目標の 1 つです。リーダーの役割とは、チームが成長しゴールを達成できるよう助けることです。それは、日々のモチベーションを高めること、人間関係と信頼関係の構築、敬意を払うこと、問題が発生したら協力して解決策を見つけることから始まります。
チームが自らの能力に自信を持つためには、リーダーからの信頼と、業界の知識が必要です。自信をつけたチームは、素晴らしいパフォーマンスを最大限発揮することができます。チームに自信を与え、その力を引き出すには、次のような方法があります。
チームメンバーを励まし、新たな挑戦に導く
問題やリスクに直面しても、チームのモチベーションを奮い立たせる
コミュニケーションをとる際は、温かく、しかし本音で語る
チームのトップに立つリーダーは、個々のメンバーがどうすればその能力を最大限発揮できるのかを考えなければなりません。チームの全員が自信をつければ、一人ひとりが自分の持ち場で輝き、能力や経験を生かして全体の成功に貢献できるのです。
チームが最高のパフォーマンスを引き出すプロジェクトコーディネーションのコツAsana のワークマネジメント機能を試すこの電子書籍では、ワークマネジメントとは何かを解説し、ビジネスにどう役立つかをご紹介します。
豊富な知識を惜しみなく与えることは、リーダーに必要な要素の 1 つです。優れたリーダーは自身の能力を開発するだけでなく、自分の時間を使って他者の成長を助けます。トレーニングやランチミーティング、チームメンバーと協力して問題の解決策を見つけるといったこともこれに当たります。
そうした努力は、チームメンバーのキャリアを継続的に高めていけるだけでなく、リーダー自身の成長にもつながります。優れたリーダーは、人材育成と同時に自身のスキルアップも行っているわけです。
チームメンバーの能力を育成するには、次のような方法があります。
チームメンバーが学びたいものに注意を払う
ミスを指導のチャンスとして利用する
言いにくい場合でも、建設的な批判を述べる
重要なのは、リーダー自身が自分のキャリア人生の中でこうだったらよかったと思う方法で、チームメンバーに励ましとトレーニングを与えるようにすることです。
優れたリーダーのイメージとして浮かびやすいのが「コミュニケーションが上手な人」ではないでしょうか。どんなタイプのチームであろうと、その成功のカギを握っているのはコミュニケーションです。これは、優れたリーダーの資質にも関係しているからでもあります。コミュニケーション不足とコミュニケーション過剰は紙一重ですが、どんな場合でも望ましいのは、過剰の側に傾くことです。コミュニケーション不足は、パフォーマンスの低下や、組織の透明性が失われることにつながりがちなためです。
また、リーダーのコミュニケーションは効果的でなくてはいけません。リーダーシップがある人は、率直かつ人間味のあるコミュニケーションを実践しています。ここで言う「コミュニケーション」には、プロジェクトに関して行う連絡や、チーム内の交流も該当します。コミュニケーションスキルを磨くコツには、次のようなポイントが挙げられます。
チームにフィードバックを求める
話す前に相手の話を聞く
質問にダイレクトに答える
相手に応じてメッセージを工夫する
嬉しいことに、効果的なコミュニケーションのスキルは簡単に習得できます。
チーム内で効率的にコミュニケーションを取るには?記事: Asana を使って事業のスケール、ディスラプト、社会貢献のためのブランドデザインを行う Jones Knowles Ritchieリーダーに必要な要素のひとつに、EQ (心の知能指数) があります。感情知能とも呼ばれる EQ は、自身の感情を表したり制御したりする能力のほか、対人関係を良好に築く能力を指します。それがどうして職場で重要なのでしょうか。
リーダーは「指示する」というより、「相手に影響を与え導く」存在です。つまり、チームメイトがリーダーのそばで緊張することなく、心を開けるように、相手に共感を示せることが重要となります。EQ を高めるには、次のような方法があります。
チームメンバーがどう感じているか考える
自分の言葉や行動が他者にどう影響するか振り返る
他者の感じ方を受け入れる余地を持つ
対立や困難な状況に対し、反応するのではなく、対応する
不安なときは、チームメイトにどう感じているか尋ねてみましょう。「今日の調子はどう?」という一言が、大きな違いをもたらすこともあります。
リーダーになるために必要な適性の中でも、問題解決スキルを持つことは特に重要です。チームメンバーは、解決が必要な問題をリーダーに持ち込むことが多いはずです。何がやって来ようとも、戦略的なアドバイスで答えられることがリーダーの務めです。
ただし、すべての事柄に対して常に答えや解答を持ち合わせていなければならないという意味ではありません。良いリーダーとは、チームが自分で問題を解決できる手がかりとなるリソースを用意しているものです。リーダー自身が解決するのではなく、チームを問題解決へ導くことが重要なのです。
問題解決スキルを高めるには、次のような方法を試しましょう。
データや経験に裏付けられたアドバイスをする
チームメイトを正しい方向に導くような質問をする
チームが試せるような複数の解決策を示す
アクティブリスニングを実践して、明確な情報を得る
チームが直面している問題をどうやったら解決できるのか、その方法について導きを与えることが大切ですが、決断に手間取り過ぎると、フラストレーションの原因になるので注意が必要です。ロジカルシンキングを用いて、効率的な問題解決に努めましょう。また、アドバイスする際には、完璧主義は控えめにしましょう。
記事: Asana の CEO Dustin Moskovitz が語るリーダーシップの教訓 (英語)どんな人にも、敬意を払われる権利があります。社会人経験が 30 年でも 3 年でもそれは同じです。管理職でもそうでなくても、組織内のポジションも関係ありません。リーダーに必要な要素のひとつは、他者に敬意を払うことです。そうすることで、お互いを尊重する関係が構築され、健全なチームの雰囲気が生まれやすくなります。
敬意の表し方はさまざまですが、メンバー全員に対して、自分と同等に接することが重要な出発点です。他者を尊重するスキルを高めるには、他にも次のような方法があります。
職位にとらわれず、チームメンバーと同等な立場でコミュニケーションをとる
同意できないときも、他の人の意見に耳を傾ける
優れた仕事や取り組みを評価する
ポジティブな態度をとる
リーダーに選ばれる人は、ポジティブであることと相手を尊重することで、大きな結果が得られることを知っています。チーム全員を、あなたが目指すものへ向かって一緒に取り組むパートナーだと考えれば、まず間違いはないでしょう。
チーム全体へ目を向けがちなリーダーですが、自分自身の能力アップも、リーダーに必要な要素の一つです。個人的な能力開発は、キャリアのどの段階においても、職業人として成長する上で重要です。リーダーがさまざまなスキルを高めることによって、本人もチームも成長し、結果的に組織の長期的な成功にも貢献できます。
スキルアップをするためのおすすめの方法は、定期的に自分を振り返る機会を設けることです。自分が成長過程のどこにいるのか、それが組織にとってどんなよい影響をもたらすのか、考えましょう。こうした振り返りは、個人として、職業人としての成長を促します。個人的な能力開発の方法には、他にも次のような手段があります。
業界関連のカンファレンスに出席する
コースを受講する
他の部門とコラボレーションする
こうした行動は、さまざまな考え方や知識を吸収するなど、社会人としての「学び」を継続し、志を同じくする人たちとつながるチャンスになります。また、そこから新しいアイデアを提供して、チームや組織に対するインパクトを高めることにもつながります。
リーダーの素質がある人は、チームや組織が前進し続ける方法を常に探しています。それは、ロードマップやテクノロジーの刷新のような組織内のプロセスから、SWOT 分析や製品展開のような外的な要因に関するものまで、多岐にわたります。
リーダーに必要な要素には、この戦略的思考を奨励することも含まれます。ブレインストーミングテクニックから、プロジェクトのタスクの優先順位づけに至るまで、チームメンバーにも戦略的に考えるように促すのが、優秀なリーダーです。戦略的思考を奨励するには、次のような方法があります。
賛成できるかどうかに関わらず、あらゆるアイデアに耳を傾ける
チームのブレインストーミングセッションを開く
データに裏付けられたフィードバックを行う
チームメンバーに自分たちのアイデアを実行に移させ、失敗から学ばせる
戦略的思考は、リーダー自身の自己認識力を高めるためにも、またチームにとっても重要です。積極的に新しい発想を促すようにしましょう。
リーダーに必要な要素の一つに、アクティブリスニングの実践があります。リーダーは、話すよりも聞くのが仕事です。組織の問題点やチームメンバーの考えに気を配り、変化を起こさなければなりません。
敬意と共感を示すためにも、リーダーの素質がある人は周囲の人の言葉に耳を傾けています。より優れた聞き手になるために、次のことを試してみましょう。
チームメンバーが意見やフィードバックを伝えてきたときは、相手に十分に注目する
自分の考えを話す前に、質問をする
定期的にチームの状況を確認する時間を設定する
チームが開く会議に参加する
人の話を聞くことはしばしば見過ごされがちですが、リーダーの素質がある人は必ずと言っていいほど実践している要素の一つです。自分の価値観ややり方を一方的に押し付けるのは、良いリーダーとは言えないでしょう。言葉と耳で、バランスよくチームを鼓舞できるのが、優れたリーダーの資質なのです。
多くの人は、仕事を任せるという試練を実地で乗り越えた経験があります。チームに新たな職務を任せることと、責任を丸ごと負わせることには微妙な違いがあります。
リーダーとして大切なことは、チームが多様なスキルを磨き、プロジェクトが前進するには、仕事を任せることが大切だということを理解し実践することです。実際問題、リーダーがいつも何もかも引き受けるわけにはいきません。チームメンバーを信頼することで、彼らもリーダーを信頼してくれます。
仕事の任せ方のヒントは次のとおりです。
チームメンバーにどのプロジェクトを担当したいか尋ねる
複雑なプロジェクトなら、概要やブリーフを用意する
仕事がうまく進むように、率直なフィードバックを行う
仕事をスケジュール通りに完了する時間管理スキルを身につける
仕事を適切に任せられないことは、リーダーにとっても、自主性をもって成長する機会を与えられないチームメンバーにとっても望ましくありません。仕事が基準に達していなければ、まず自分が介入しようと考えてしまいがちですが、ここで大切なのは、チームメンバーに失敗から学ばせることです。
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Asana でチームのコラボレーションを向上チームにプロジェクトの責任を委ねることは不可欠とはいえ、それによってリーダーがチームの仕事の説明責任をすべて手放したことにはなりません。物事が予定通り進まない場合に、説明責任を果たすことで、チームをサポートすることが重要です。
何よりも覚えておきたいのが、目標のすべてが予定通りに達成できるわけではないということです。期待値に届かなくても、個人として、そして組織として成長する機会と捉えましょう。
次のような方法で、説明責任を果たすスキルを発揮してください。
目標が達成できないときに行動を起こし、解決策を提示する
期待値に到達しなかった点と、その理由を説明する
主要なプロジェクトの進捗を定期的に確認する
説明責任を果たすとは、改善の余地があることを認め、チームと共にその解決に当たることです。誰もが同じ立場であることを忘れずにいましょう。成長志向の発想によって、リーダーもチームも、失敗から学ぶことができます。
リーダーの素質がある人は、自分の仕事に情熱を傾けています。言い換えれば、エグゼクティブや管理職といった地位がリーダーを作るわけではないということです。知識、情熱、チームワークこそがリーダーを作るのです。
真のリーダーは、相手が大きな試練に直面したときも、成長への意欲をかき立てます。チームメイトが優れた実績を上げられるよう道を作る人こそ、リーダーです。
この情熱を持っているかどうかが、リーダーとエグゼクティブの分かれ目になります。情熱がなければ、望み得る最高のリーダーになるのは難しくなります。自分の仕事に情熱を抱くリーダーは、次の問いに「イエス」と答えるはずです。
自分の役割と責任に胸が躍りますか?
新しいプロジェクトが始まるとパワーが湧いてきますか?
人のモチベーションを高めることで、達成感を得られますか?
何か自分の信じることのために努力していますか?
仕事に対する情熱について振り返ると、自分に真に力を与えてくれるものに気づくことができ、長い目で見てより優れたリーダーになる助けになります。重要なのは、チームの全員が共通の目標を持ち、自分の業務の理由を明確に理解することです。
先見性という言葉は漠然としていますが、実際に体験すればわかることが多いものです。先見性のある人は、具体的なことが何も生み出されていなくても、結果がわかります。ビジネスオーナーや起業家に先見性がある人が多いのはこのためです。こうした人は、何も生まれないうちから、優れたアイデアが実ることを見抜くことができるのです。
リーダーに必要な要素である「先見性」は誰にでもあるわけではありません。しかし、チームのやる気を引き出すために、リーダーとして先見性を発揮することはできます。次のような方法で、定期的に未来を可視化する努力をしてみましょう。
1 年間でチームが達成できることを想像する
ブレインストーミングを開催して、アイデアをつなげる
他の人に、自分の思考や考え方を疑ってみるように促す
先見性とは、戦略的思考と似ています。意思決定を行い、明確な目標を立てるために、どちらも必須の要素です。
人を気づかうことは、人に敬意を払うこととは異なります。最大の違いは、気づかいを見せるのか、それとも口にするのかという点です。敬意も気づかいも、チームの信頼を築き、持てる能力を発揮させるために、欠かすことはできません。
チームメンバーに刺激と学びを与えるには、相手と、そのキャリアパスに投資することが重要です。そうした個人的なつながりを持たなければ、せっかくのアドバイスも、命令のように受け取られる場合があります。個人的なつながりを作るためのヒントには、次のようなものがあります。
仕事以外のことで、チームメンバーとつながる
チームメンバーにそれぞれの目標や関心について質問する
共感的な聴き手になる
チームビルディングゲームに参加する
チームメイトと個人的なつながりを築くことで、仕事上の関係性が強化されます。チーム内で良好なコミュニケーションが生まれ、コラボレーション全般が改善されることさえあります。
今の時代、革新的な結果を生み出すには、リーダーはテクノロジーに詳しく、新しいトレンドに敏感でいることが必要です。ビジネスプロセスの自動化などの新しいソフトウェアの機能や AI など、時代の一歩先を行くことで、それなりだったチームは素晴らしいチームへと変貌を遂げます。チームをそこへ導くことが、リーダーとして大切なことです。
業界のトレンドについていくことの大きなメリットは、ほぼあらゆることについて、豊富なトレーニングの機会や情報が得られることです。今はまだテクノロジーに詳しくなくても、ナレッジベースを広げるには次のような方法があります。
毎週、新しいことを学ぶ時間をとる
テクノロジーの専門家をフォローして、業界のトレンドを知る
カンファレンスやネットワーキングイベントに参加する
指導してくれるメンターを見つける
トレンドは常に変化していくため、自分の分野で高いスキルがあっても、こうした方法を実践することは有効です。革新的なアイデアを常にシェアし続けることで、組織を新たな高みへと成長させることができるでしょう。
リーダーに必要な要素についてまとめました。どれも意識的に取得できる要素ばかりです。こうしたリーダーの資質を磨くことで、効果的にチームを導き、最終的には目標を達成できる道を作ることができます。優れたリーダーを目指すためには、漠然と「統率力を向上する」や「判断力をつける」ことを目指すのではなく、記事で紹介したような具体的な方法を試してみてください。
一方で、この記事で紹介した 15 のリーダーに必要な要素を一つひとつ高めていけば、リーダーとして成長し、スキルを更新し続けられるだけでなく、組織に対する影響力も増していくはずです。また、自分に合ったリーダーシップスタイルを知れば、さらに効果的でしょう。
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