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たとえ小さなスペースでもホームオフィスとして機能はしますが、ワークスペースを最適な作業環境にするには、それなりの時間やマインドフルネス、またいくつかの必須アイテムを必要とします。この記事では、ホームオフィスを改善してインパクトの大きい仕事に集中できる仕事場を作るためのヒントをご紹介します。
更新: この記事は、ホームオフィスとは何かの説明とデスクスペースの作り方に関するさらに詳しい記述を含めて 2022年 6月に改訂されました。
コロナ禍に伴い、テレワークや在宅勤務をする人が増えました。オフィスには通わず、コワーキングスペースで仕事をしたり、毎日のようにオンライン会議に参加している人も多いのではないでしょうか。自宅からのリモートワークのメリットの一つは、長い通勤時間やビジネスカジュアルな服装を必要とせずに、ベッドからオフィスへ直行できることです。しかし、自宅をオフィスとして使うことには、仕事場とプライベートスペースの境界線を引くことが難しいというデメリットも伴います。
小さなスペースであってもホームオフィスとして機能しますが、そのスペースをより良い作業環境にするには、必須の作業ツールはもちろん、時間や努力も必要です。この記事では、リモートワークのはかどるホームオフィスを作り、インパクトの大きな仕事に集中する方法をご紹介します。
Asana でリモートワークを管理ホームオフィスとはその名の通り、仕事場として活用している自宅スペースのことを言います。同僚がいる従来のオフィスとは異なり、自分好みに作れるホームオフィスですが、作業環境をきちんと整えないと仕事の効率がダウンする原因となることも。オンとオフをうまく切り替えて働くには、最適なワークスペース作りが重要となります。
「集中できない」「仕事が進まない」「プライベートとの切り替えが難しい」。リモートワークをしていて、そんなふうに感じたことがある人は多いはずです。自宅をオフィスとして使えるのはいいけれど、プライベートとのメリハリがつかずに生産性が下がってしまっては意味がありません。仕事が進まないと感じるのには、作業環境に原因がある可能性も。これから紹介する 6 つのコツを参考に、今一度ワークスペースを見直してみてください。
普段のオフィスでは、すべての従業員が快適に過ごせるよう、室内の温度が低めに設定されているのはよくある話です。寒いと感じた場合はセーターを着たりできますが、暑い場合はなかなか涼しくする手段がないからです。しかしコーネル大学の研究によると、オフィスの温度を 19 ℃ から 25 ℃ に上げたところ、従業員のタイプミスが 44% 減ったそうです。
自宅をオフィスと使用しているのであれば、自分の快適な温度に調節できます。エアコンの温度を少し高めに設定して、仕事の効率が変わるか様子を見ましょう。冷房の温度を上げれば電気代の節約にもなり、一石二鳥です。
リモートワークの難しい点の一つとして、気が散るものの多さが挙げられます。最初はデスクで働いていても、午後になったらリビングのソファーへ移動する人もいるのでは?集中力の低下は悪い癖となり、ソファーの誘惑に負けて横になってしまうと姿勢や視力にも影響します。
そこで重要なのが、ホームオフィスに最適なモニターを選ぶことです。そうすることによって、1 日中デスクに座っていたいと思えるようになります。
頭痛を防ぐため、モニターの高さは目の高さに合わせましょう。米国労働省労働安全衛生局 (OSHA) の健康的なモニターのガイドラインでは、他にもこんな点が挙げられています。
目からモニターまでの距離は 50 ~ 100 cm ほど離す
画面の一番上が目の高さ、またはそれ以下になるようにする
モニターを 20 度以上傾けない
反射を防ぐため、窓に対して垂直になる方向にモニターを配置する
モニターアームの使用も、座る位置に合わせてモニターを調節できるのでおすすめです。
ヒント: ノートパソコンを使っていて、デスクにモニターを置くスペースがない場合は、ノートパソコンスタンドと外付けキーボードを使ってみましょう。
ノートパソコンにはキーボードとマウスが搭載されていますが、快適さと便利さを追求するなら外付けのものを購入するのがおすすめです。そうすることで、ノートパソコンとセカンドモニターをデュアルスクリーンとして使用し、仕事中もモニターとの安全な距離を保つことができます。
キーボードとマウスは、肘が体の横に来る体勢を保てるよう、体の近くに置きましょう。タイピング中に肘を伸ばし過ぎると肩に負担がかかります。
またキーボードとマウスは腕が床と水平になるよう、低い位置に置く必要があります。場合によってはキーボードスライダーが必要になるかもしれません。調節できるスタンディングデスクも、長時間タイピングを行う際の姿勢改善に効果的です。より快適にキーボードとマウスを操作するには、リストレストの購入もおすすめです。
ヒント: どんなキーボードやマウスを買うべきか迷う場合は、Bluetooth でワイヤレス接続できるものがおすすめです。接続も簡単で、持ち運びもしやすくなります。
どんなデスクを使うかがホームオフィスの最大のポイントのようにも思えますが、デスクを使っているときの姿勢に比べたら、デスク自体はそれほど重要ではありません。水平で、モニターとノートパソコンの置ける広ささえあれば、どんなものでもデスクスペースとして機能します。お気に入りの観葉植物を置いたり、おしゃれに飾り付けするのもいいですが、生産的に働くためにはデスクの上を片付け、気が散るものを減らすのが一番です。
仕事部屋レイアウトを考えるときは、窓の位置を考慮に入れましょう。可能であれば、ホームオフィスのデスクを窓の近くや自然光が十分に入る場所に置くことをおすすめします。ホームオフィス環境が薄暗かったり明るすぎたりすると、眼精疲労やストレス、疲労感につながります。光が体に及ぼす影響については 1979 年から研究されていて、自然光と自然の景色にはいずれもストレスや頭痛を減らし、気分ややる気を向上させる効果があることが明らかになっています。
窓もなく自然光も入らない場所をホームオフィスにせざるを得ない場合は、一日の中で何度か散歩に出るのがおすすめです。少しの間でも自然光に当たることで、モチベーションやエンゲージメントが高まります。曇りがちな地域の場合は、サンランプを購入してみてもいいかもしれません。
デスクチェアは、ホームオフィス環境の中でも最も大事な要素と言ってもいいでしょう。快適なオフィスチェアがないと、腰痛や頭痛に悩まされリモートワークは苦しいものになります。椅子が快適だと、プロジェクトやリモートチームの管理もはかどります。気分が悪いといい仕事はできません。人間工学に基づいた椅子 (エルゴノミクスチェア) を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
腰部のサポート: 座った際に腰の自然なカーブが保てるよう、腰部にサポートの付いた椅子を購入しましょう。
シートの奥行き: 自分の体の大きさに合った椅子を探しましょう。快適に椅子にもたれかかりながらも、膝の裏からシートまで 3 ~ 5 cm ぐらいの間隔があるのが理想的です。
椅子の高さ: 椅子の高さとデスクの高さを比べて、足がデスクの下にきちんと収まり、床やフットレストの上で水平になるよう調節しましょう。
アームレスト: アームレストは、腕がデスクや床と平行になるようサポートします。キーボードやマウスに手が届きやすいよう、適切な高さに調節しましょう。
リクライニング: リクライニング付きの椅子なら仕事中に体をリラックスさせることができます。きっちり 90度の角度で座っていると、筋肉に負担がかかったり、モニターと近くなりすぎてしまったりする場合があります。
ホームオフィスを自分好みにアレンジすることに楽しさやワクワク感を感じる人も多いでしょう。初めてリモートワークをするときは、Amazon を見ながら仕事部屋レイアウトやオフィスのデザインについて何時間も考えてしまうかもしれません。じっくり考えるのは悪いことではありませんが、買うべきアイテムを知っていると時間とお金を節約できます。
ホームオフィスのデスクまわりを整える際には、以下のポイントを考慮しましょう。
仕事によってはほとんど物理的な紙を必要としないものもあるので、必要な収納の大きさは人によって異なります。ファイリングキャビネットが必要な場合もあれば、デスクトレイで十分な場合もあります。
ホームオフィスのデスクの上には好きなものを置きたくなるでしょう。自宅インテリアと合わせて飾りつけをしたくなるのは避けられません。ただ、写真や植物を置くにしても、きれいな装飾を飾るにしても、腕を動かし、画面を見て、紙にペンでメモを取れるだけのゆとりは残しておくようにしましょう。仕事中に気が散らないようにするためにも、デスクの上に置く物は制限し、シンプルに保つことをおすすめします。
普段暮らしている自宅をオフィスにするには、プライベートスペースといかに区別するかがキーポイントとなります。住まいに子どもやペット、ルームメイトがいたり、騒がしい地域に住んでいる場合は、それが作業環境に与える影響について考えてみましょう。ホワイトノイズマシンを使って外の雑音をかき消したり、仕事部屋のドアを閉めたり、仕切りを設置したり、境界となる位置に遮光カーテンを吊るしたりと、方法は複数あるので試してみてください。
また、テレビや人の出入りが多いダイニングスペースなどが視界に入らないようにすることも有効です。仕事部屋レイアウトを検討する際には、なるべくそういった気が散るアイテムを遠ざける工夫をしましょう。
デスクの整理も集中力の維持に役立ちますが、実際に仕事を行うのはおそらくパソコン上でしょう。デスクトップのアプリが整理されておらず、ファイルの場所がわからないと、仕事の遂行にも影響が出ます。パソコンの整理もホームオフィス環境を整える上で重要な要素です。
快適なホームオフィスにデスクスペースを整えることはとても重要です。ミニマリストな考え方を取り入れるようにし、コンパクトなワークスペースを作るようにしましょう。機材や装飾が多すぎると、かえって集中の妨げになってしまいます。
記事: 直接会わなくてもチームのモチベーションを保つ 5 つの方法ホームオフィス環境の改善方法や生産性を上げる環境の整え方がわかったところで、今度はホームオフィス環境を完成させるために必要な必須アイテムリストを見てみましょう。
すでにこの記事に出てきた在宅ワークに欠かせないアイテムをはじめ、集中力や幸福感、チームとのリモートでのコラボレーション能力をアップさせるアイテムもリストアップしていきます。
当然ながら、自宅からリモートで作業するにはデスクトップまたはノートパソコンと、安定した Wi-Fi 環境は必須です。どのようなブランドやスタイルであれ、Zoom やプロジェクト管理ソフトウェアなど、会社で使うさまざまなプログラムが問題なく機能する環境を整える必要があります。
セカンドモニターがあるとリモート作業がずっと楽になるため、購入の価値があります。セカンドモニターでパソコン上の作業スペースが広くなることで、眼精疲労の軽減、姿勢の改善、生産性向上などの効果が期待できます。
モニターやノートパソコン、キーボードに合ったデスクを用意するのは重要です。デスクサイズは小さくても問題はありませんが、メモを取るためのスペースやデスクライト、収納ボックスの置ける場所があれば、なおよいでしょう。紙を保管できる場所も近くに確保できるとよいでしょう。デスク上の物を減らすことでこういったスペースを確保できます。
快適なホームオフィスの必須アイテムの筆頭とも言えるのが、オフィスチェアです。よいオフィスチェアの重要性は計り知れません。快適に働くことができれば、パフォーマンスも向上します。前述したオフィスチェアを選ぶときのポイントを参考に、最適な椅子を用意するようにしましょう。
ホームオフィス環境に最適なオフィスチェアを見つける一番の方法は、実際に座って試してみることです。ネットでの購入は実際届いてみるとあまり座り心地がよくない場合もあるのでリスクが伴います。オフィス用品のお店で素材や奥行き、高さの違う椅子を色々試してみて、自分に合った椅子を探してください。
ヘッドホンは特別重要視していない人もいるかもしれません。一見必要のないものに思えるかもしれませんが、たとえば騒がしい地域に住んでいる場合や、異なるスケジュールで生活するルームメイトがいる場合、このアイテムは必須になります。ヘッドフォンを使って集中力を高めることで、生産性もアップさせましょう。
整理整頓されたホームオフィススペースを作るのに、ケーブルオーガナイザーは非常に役立ちます。ケーブルオーガナイザーを使ってデスク上やデスクの後ろのケーブルを整理することで、作業環境をすっきりさせることができます。ごちゃごちゃとしたケーブルは見るとストレスのたまるものであり、仕事の邪魔にもなります。コードフックやコードホルダーなどを安価なアイテムを活用してケーブルをまとめ、すっきりとしたワークスペースを作りましょう。
デスクの上を植物でいっぱいにすることはできませんが、ホームオフィスにいくつか観葉植物を置くことはおすすめです。殺風景な空間で仕事をするよりも、ホームオフィスにグリーンを取り入れて、癒しを感じるあたたかな雰囲気にしましょう。植物は空気を浄化し、仕事中も屋外にいるような感覚を与えてくれます。
アイデアボードも必須アイテムのひとつです。視覚的にアイデアをまとめたアイデアボードはモチベーション向上にも役立つアイテムです。机の後ろに置けば、集中力を低下させずにインスピレーションを刺激するのに効果的でしょう。仕事への士気が低下してきたと感じたら、アイデアボードを眺めてやる気をアップさせましょう。
前述したように、ホームオフィスの気温や湿度を適切に保つことは、仕事の効率性や生産性を向上させるのに考慮すべきポイントです。加湿器や扇風機はホームオフィス環境に空気の流れを作るだけでなく、集中できるホワイトノイズも流してくれるので、必須アイテムとしてリストアップしておきましょう。空気の動くヒューという音を聞きながら、リラックスして働くことができます。
いくら人間工学に基づいたオフィスチェアだったとしても、そこに一日中座っているのは、心にとっても体にとってもいいものではありません。最高のパフォーマンスで働きたいなら、デスクから離れてストレッチする時間を必ず作るようにしましょう。ホームオフィス内にストレッチできる場所があると、ストレッチしなければという責任感を持つことができます。ボスボールやヨガマットを使っても、ただ立ち上がって伸びをするだけでも意味があるので、体を動かす時間を必ず設けるようにしましょう。
以上のアイテムの中には快適なホームオフィスを保つために必須のものもあれば、精神的、肉体的な健康に役立つものもあります。リモートワーカーにはこういったアイテムが不足している場合が多く、ちょっとした投資をするだけで仕事の質がぐん上がるということに、ほとんど気付きません。上記のアイテムで不足しているものがたくさんある場合は、1 つずつ追加してその影響を確かめてみましょう。
記事: 生産的に在宅勤務をする方法: 作業効率をアップさせるコツ 11 選快適なホームオフィスを作るためのコツと必須アイテムをご紹介しました。同じ仕事内容なのにオフィスで働くよりも進みが遅かったり、集中力が途切れがちの人は、もしかしたら作業環境がよくなかったり、仕事部屋レイアウトに改善の余地があるのかもしれません。この記事で紹介したヒントを参考に、まずは自宅を快適なオフィスにする方法を実践してみてください。
ホームオフィス環境が整うと、デスクに座るたびに気持ちが落ち着き、リラックスした心でスムーズに仕事に取りかかることができます。リモートワークにはたくさんのメリットがありますが、ホームオフィスがあなたのパフォーマンスを最大限に発揮できる場所であれば、さらに大きな目標を達成することができるでしょう。
作業環境が整ったら、次は効果的なリモートワークを実現するために、リモートワークソフトウェアの使用を検討してみましょう。優れたソフトウェアを使えば、チームが見える化、リモートチームのコミュニケーションも改善、チームメンバーがどこにいても足並みを揃えられるので、チームのリモートライフがもっと楽になります。
Asana でチームのコミュニケーションを改善