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Danone には野心的な目標があり、斬新で効果的な働き方を探すようチームに働きかけています。複数の部門が Asana を導入した後、Asana を正式なワークマネジメントプラットフォームとして選択しました。現在、チームは Asana を使って全世界でプログラムの展開を管理し、ワークフローの統一および知見の共有を通じてトランスフォーメーションを加速しています。
世界をリードする食品および飲料メーカーである Danone は、120 を超える市場で製品を販売し、従業員数が全世界で 10 万人を超えるグローバル企業です。同社は、持続可能で効率的な事業運営に注力するため、グローバルなデジタルトランスフォーメーションを進めています。
Asana を導入する前、Danone のチームは、メール、スプレッドシートのほか、たくさんのアプリを使用してプロジェクトを管理していました。仕事を可視化するのが困難であったため、チームは孤立して作業を行っていました。
Danone が野心的なデジタルトランスフォーメーションに着手するにあたり、チームは複雑な作業に行き詰まることなく、世界規模で実装の進捗状況を標準化し、追跡する方法を必要としていました。
さまざまなチームがデジタルトランスフォーメーションのイニシアチブに乗り出したため、連携を維持しながら作業を進めるためのソリューションが必要でした。
Danone のさまざまなチームが Asana をワークマネジメントプラットフォームとして採用し、進行中の作業を確認、追跡するための情報源として使用しています。
各チームは、Asana を使用してデジタルトランスフォーメーションのイニシアチブを実行し、全市場のタイムライン、依存関係、パフォーマンスを確認しています。
信頼できる唯一の情報源として Asana を活用することで、Danone では数多くのチームが、より効果的なコラボレーションを促進し、チームの足並みを揃え、ワークフローを標準化することができています。
世界各地でコスト削減: 進捗とコスト削減状況を世界規模で報告できる Asana を使用して、市場全体のデジタルトランスフォーメーションのイニシアチブ (重要な取り組み) を推進。
プログラムロールアウトの標準化: プロジェクトテンプレートを作成し、活用することで、さまざまな市場や制作施設でプログラムを効率的に実施。
世界各地でデジタルトランスフォーメーションを推進: Asana を使用して、異なる拠点における実装履歴を記録し、今後展開する拠点や地域でデジタルトランスフォーメーションのプロセスを繰り返し応用し、高速化。
Danone は、より健康的で持続可能な飲食習慣の啓発を目標とし、食品を責任ある方法で生産することによって地球の健康を回復できるという信念を持っています。同社の「Nature Agenda」には、カーボンニュートラル、再生農業、水資源管理、循環経済についての記載があります。Danone は、国連の持続可能な開発目標に貢献し、2025年までに多国籍企業として初めて B Corp™ 認証を取得することを目指しています。
2019年、Danone は、ヨーロッパにある 40 の工場をデジタル化するためのデジタルトランスフォーメーションイニシアチブを開始しました。グローバルデジタルマニュファクチャリングチームは、同社の工場、オペレーション、社内サービスにソフトウェアとオートメーションを導入し、こうした目標を推進するとともに、持続性、安全性、生産性の向上に貢献しています。
各施設では、倉庫内でパレットを移動させる自動誘導車 (AGV)、温度変化を検出するセンサー、人間と一緒に生産ラインで動作するコラボレーションロボット "コボット" などの新しいソリューションにより、2~3 年かけて将来的なビジョンを達成しようとしています。
各工場の改革はアイデア出し、ソリューションデザイン、テクノロジーに関する現地スタッフの教育といった各ステージを経て行われ、Asana で管理されています。デジタル製造チームにとって、オペレーション、サプライチェーン、デジタル、品質、エンジニアリング、メンテナンス、人事などの部門との協力が必要な、部門横断的な性格が非常に強い取り組みです。
各工場を変革するために標準化されたプロセス
工場でイニシアチブを導入する際は、導入プロセスが Asana のテンプレートにまとめられているので、チームはそれを複製して新たな Asana プロジェクトを作成します。
各 Asana プロジェクトでは、デジタル化のアイデアごとにタスクが作成され、それぞれにアクションアイテムがサブタスクとして付属します。
チームは、各工場でのデジタル化の履歴、質問、トラブル等を Asana に集積しておけるため、こうした情報を工場間で共有することもできます。
全世界の工場における実施状況のレポート
全世界のデジタル製造イニシアチブの Asana プロジェクトでは、カスタムフィールドを使って現在のステータスとメタデータを表示します。新規タスクがプロジェクトに追加されると Asana ルールで自動的にカスタムフィールドの値が変更されます。
これらのデータポイントは、Power BI 連携で作成されたダッシュボードにフィードされます。各工場のダッシュボードとグローバルなダッシュボードがあり、実行中のプロジェクトの合計数、合計コスト、年間の全世界におけるコスト削減予測が表示されます。
また、Instagantt との連携では、ガントチャートでロールアウトの状況を確認し、Instagantt と Asana 間で更新データを双方向で共有します。
これらのツールによって、全世界で実施されているすべてのプログラムが可視化され、COO (最高執行責任者) やデジタル化担部長などの Danone 経営陣にデジタル化のパフォーマンスを報告することも容易になりました。
効率と透明性を考慮してビジネスサービスを合理化
Danone の統合ビジネスサービス (IBS) チームは、人事関連テクノロジー、サプライヤーの調達と支払い、データ管理ツールなど、Danone の従業員、顧客、サプライヤーにプロフェッショナルなサービスとソリューションを提供しています。このイニシアチブは 2019年に始まり、2022年までに 16 の地域で展開され、300 人以上の Danone 社員が従事しています。
強化された全世界の導入ワークフロー
チームは Asana を使用して新しい地域での IBS の稼働を追跡し、「IBS Geographies Gap Roadmap (IBS 地域間ギャップロードマップ)」と呼ばれる Asana のポートフォリオでプロジェクトを整理しています。
チームのメンバーは、テンプレートを使用することによって、すべての市場で共通の方法で進捗状況の更新を共有します。このデータが Asana のレポートダッシュボードに反映されます。これを基に、更新情報をまとめた経営陣向けのレポートが作成できます。
こうした情報は Asana で確認できるため、ステータス更新のメールや状況確認のミーティングが不要になりました。また Asana のタスクの割り当てを見れば、誰が何を担当しているのかの確認も簡単です。これは、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミックで IBS チームがリモートワークを開始した際、特に役立ちました。
世界中でデジタルマーケティングテクノロジーを実装する
Danone のグローバルマーケティングテクノロジーチームは、現地法人のマーケティング部門にソフトウェアを提供して、デジタル化を推進します。12 以上の市場で、現地チームのニーズに合わせてソリューションを調整し、現地の IT 部門、本社 IT 部門、代理店と協力してソフトウェアを導入します。
一元化されたマーケティング作業
チームのプログラムロードマップは Asana に置かれ、ソフトウェアソリューションごとに、実装を管理するための専用の Asana ポートフォリオかプロジェクトが作成されます。
それぞれの市場はマイルストーンとして表示され、カスタムフィールドで優先順位が設定されます。
Asana をすべてのタイムライン、責任範囲、依存関係を明確にして伝えるためのホームベースとして使用することにより、チームと関係者は何が「成功」であるかを把握して、期日どおりに必要な仕事を達成できます。
Danone は、生産性の新時代を迎える中で、食品を通じて可能な限り多くの人に健康を届けるというミッションを実現するために、協働するさまざまな国の各部門を Asana によってつなげ、管理しているのです。
同社は、これからも一層持続可能な未来に向けて、デジタルトランスフォーメーションの管理、フットプリントの削減、市場間での情報共有に引き続き Asana を活用していきます。ビジネスの次の 100 年に向け、新たな基盤を手にした Danone は、仕事の効率化を通じ、「One Planet, One Health」というビジョンを追求していきます。このビジョンには、人々の健康と地球の健康が相互に関連しているという同社の信念が反映されています。